【感想】歌屑 / 面影丸 作者:伊藤悠
歌屑
面影丸
作者:伊藤悠
ウルトラジャンプ:1999年11月号〜2008年3月号
◆感想
『歌屑 伊藤悠初期短編集』
もうね、バチクソおもろい。
どの短編も明らかに面白い場面設定の物語の一番面白い部分を最高の魅せ方で描いている。
どれも最高なのだが、特に好きな短編はやっぱり『新線西部軌道』ですね。
”なにが””どうなって””こうなっているのか”
それらについては多くを語らないし、断片的に読み取って想像していくしかない。ただ夢を持つ人とそんな人に惹かれる人々の姿は最高にカッコイイ。
キャラの目的さえわかって、それが読者に伝わればこんなに面白い漫画になるだなぁ。と本当に感服しました。
世界の命運とは関係ないけど、そこに一生懸命生きるキャラを描く。
どこかオルフェンズらしさを感じて余計満足してました。
『面影丸』
最強の集団、九曜が当主を守るものと殺すものに別れての戦い。
この設定で魅せるのではなく、キャラと殺陣で読者を引き込む覚悟がありありと見える伊藤先生の格好良さに惚れますね。
中身も九曜のキャラも最高。
単行本一巻のボリュームとしてはたまりませんね。
伊藤悠先生ってわかってたものの、本当スゲェなぁ。とマヌケな感想だけが漏れてしまいます。
以上となります。