【評価レビュー】欅姉妹の四季 作者:大槻一翔
欅姉妹の四季 作者:大槻一翔
ハルタ:42号〜74号
【評価 54点】※採点基準についてはコチラ
◆総評
綺麗で可愛くて美しい四姉妹の日常を美麗に描く。
これ!これが読みたくてハルタ購読してるんだって!
個人的にそう言わせてくれる作品でした。
家族ものとしても普遍ではない日常漫画としても面白かったです。
”なにか”が起きるのではなく、いつも”なんか”は起きてる。
バクマンのシュージンを思い出しますが、普段をここまで魅力的に描ければそれが理想なんですよね。そこに性癖も前面に出ている個人的には理想の日常漫画でした。
◆点数内訳
・キャラ、世界観、設定(20点満点)
【14点】
四姉妹みんな最高なんじゃよ。
キャラクターデザインが特に最高なんじゃよ。
・エンターテイメント(20点満点)
【10点】
日常の普遍的な面白さ。そこもすごいし、旅行などのイベントごともやっぱり楽しい。
その中で一番楽しかったのは、設定からもわかるとおり姉妹の関係性でしたね。
成長する妹に戸惑いから拘束してしまう三女のいずみが本当に良かった。
家族の縛りつけ描写は、よくあるシーンではあるけど姉妹だからこそというのは珍しかったし、縛りつけようとしている本人が変わっていくというのがやっぱり面白かったですね。
・ストーリー(20点満点)
【7点】
この4巻というのが、四姉妹と四季などを考えた末の4巻なのかは微妙なところ。
個人的には永遠に読める漫画ではあったけどなぁ。
ただ四季全てを描けてないので、やっぱりもう2巻くらいあれば……。とも思ってしまう。
しっかりと時間経過が描かれる作品だったので、これを全員成人するまで描いて最後にみんなが住んだ家を引っ越すというところまで読めたら最高のストーリーだったなとも思いますね。
・面白さ(20点満点)
【12点】
日常が良いと言っていたけど、読者の想像を超える日常の楽しさがあって本当にすごいと思う。流石に四姉妹の日常漫画なんてあまり読んでないので面白いんだよねホント。
その中で、思春期真っ只中の感性が変わる三女と四女、大人に変わる次女と大人な長女。バランスが最高なんですよね。
逆に言うとだからこそ、感性の移ろいは読みたかったよね。
恋愛面の結婚とかよりは、30歳になったときの姉妹の移ろいとか!
長女が30歳になったとき、次女のとき、三女四女とこれだけで最高の4話が楽しめたよね。
・終わり方(20点満点)
【11点】
最後に三女の恋への旅たち。
お父さんたち寂しくなるけど、我慢して見送るよ。グスッ
四女が大人の階段登っちゃったらお父さんとしては精神が壊れるなと思ったので、まぁ三女で終わって良かったかなとも思いますね。
ただやっぱりパパも寂しいとはいえ、結婚式で泣きたいのよ。
それが親心なのよ。だから読みたいのよもっと未来を。。。
以上となります。