【感想】機械仕掛けのジュブナイル 作者:久慈進之介
機械仕掛けのジュブナイル 作者:久慈進之介
ヤングマガジンサード:2018年第6号〜2020年第1号
◆感想
思ったより面白かったし楽しめたし結構満足してます。
作者があえてブッ飛んで描いていると思えるほどに後先考えない面白さが本作にはありました。主人公の顎が吹っ飛ぶって展開はマジですごい。
その後、すぐに打ち切りになったのですがヒロインとの関係性もキスが出来なくなったとしてもそれはそれで愛の表現としては面白いし表情が失われることによってよりこの主人公の狂気が目立つ。ただ、同じことをできる作者は少ないと思う。
作中キャラクターの死に方も好き。物語に必要無くなった瞬間に殺されて行く感じ大好きでした。今後描くつもりだっただろうアガトラム編も読んでみたくはありましたが、またそれは次回作の楽しみにしておきます。
途中で作者を調べて知ったのですが、前作の『PACT』でズタボロになった部分を作者なりに修正してしっかり読んで楽しめる漫画になっててすごいなぁと単純に思いました。
余談ですが、『PACT』の完結5巻のアマゾンレビューを読んで爆笑しました。
この漫画の悪かったところは、著者に中二病が足りないことだけです。
他のレビューでも書かれてそうですが、タイトルもそうですが、単語にセンスがない。
過去のインタビューで『GANTZ』や『プラネテス』や無機質なものが好きと語っていました。
エヴァとラノベ好きな編集とタッグを組む日を楽しみに待ちます。
以上となります。