【はじめに】漫画の評価基準

漫画を「面白い」「面白くない」と評価したがる無粋な漫画好きです。自分の中では割と正確に「面白い」「面白くない」を線引き出来ているつもりでも、やはり評価基準があるとないとでは全然意味合いが違うと思ったので作ってみました。

 

◆漫画採点法(満点:100)

100点を満点として、5つの項目を各20点で評価します。5つの項目の点数の付け方は完全にフィーリングです。完結作品にしか点数は付けられません。

 

・キャラクター、世界観、設定(20点)

キャラ、世界観、設定をまとめている理由は、この三つの要素が相関関係にあるからです。

例えば、「進撃の巨人」の主人公「エレン」は強靭な意志力を持つイカれ具合が魅力的なキャラです。そんな「エレン」ですが、もしも物語の舞台が現代の日本だった場合、彼の強靭な意志力が活かされることはないでしょう。巨人たちに蹂躙され、壁の中でしか生きられない虐げられた世界の主人公だからこそ「エレン」というキャラクターが必要とされ、存在しうるのだと思います。このように、キャラと世界観は表裏一体になっています。さらに、人類が巨人に虐げられた世界観を生み出すには「なぜ、巨人が存在するのか」という設定が当然必要になります。

そのため、魅力的なキャラクターにはそれ相応の背景、世界観、そして設定の三つが揃わないと生み出されません。そのためキャラ、設定、世界観を一緒の採点項目にしています。

 

・エンターテイメント性(20点)

ここでのエンターテイメントとは「バトル、恋、笑い」を指します。

【バトル】
当然、戦いです。キャラ同士の能力を使った戦いもバトルですし、スポーツ漫画での試合もバトルに含まれます。

【恋】
言わずもがな、恋愛要素です。

【笑い】
これが少し複雑で、読んでいて笑顔になれるかどうかを「笑い」と置き換えています。そしてここでの「笑い」として挙げられるのはまずはギャグです。あとはグルメ漫画で美味しそうなご飯が紹介されたとき、読んでいて笑顔になると思います。これも漫画のエンターテイメント性として評価する必要があるので「笑い」という項目にいれています。あとは、動物漫画などでネコのカワイイ姿に癒され読んでいて笑顔になる。これも「笑い」の項目です。日常系漫画、例えば「よつばと」でよつばちゃんの姿につい笑顔になってしまう部分も「笑顔」に含まれています。

以上の3項目がエンターテイメント性としての評価軸になります。このエンターテイメントを3つにわけているのには理由があります。エンターテイメント=人間の欲求 に応えるためのものと解釈しています。そして人間の三大欲求といえば「食欲・性欲・睡眠欲」になります。これを無理やり漫画に置き換えた結果「食欲=バトル 性欲=恋 睡眠欲=笑い(笑顔)」となりました。

 

・ストーリー(20点)

物語の導入部から結末まで無理なく展開出来ているかが主な評価点になります。伏線回収などもストーリーに含まれています。

この項目では、ギャグ漫画が圧倒的に不利です。一話完結の物語も基本高得点は出ないでしょう。各話が独立したギャグ漫画よりも、毎話続いていくストーリー漫画の方が「ストーリー」という項目では評価されます。

 

・面白さ(20点)

 「面白さ」を簡単に言うと「読者にページをめくらせる力」です。

読んでいて続きが気にならない漫画は当然最後まで読まれません。そのため、漫画家は創意工夫をして読者が離れないようにします。

その工夫としてまず挙げられるのが「演出力」です。ただ「演出」よりも読者に続きを期待させ続けるのに一番有効な手があります。それは、【読者の予想を裏切り、期待に応える展開】を描き続けることです。

実際、演出力無くして読者の予想を裏切ることは出来ませんが、読者を超える発想力がなくては読者の期待に応えることも出来ません。そういった点を併せて「面白さ」という項目にしています。

 

・終わり方(20点)

商業である漫画において、面白い終わりを求めるのは酷なのかもしれませんが、終わりが面白くないのはやはり辛い。今まで物語の中で提示してきた事柄の回収能力、読後感、設定の回収能力などを評価します。

個人的には、一番重要視するのが「終わり方」なのですが不思議なことに面白い漫画が軒並み完結してくれないので満足する終わり方にはあまり出会えていません。

 

以上が、個人的に決めた漫画の評価基準です。100点満点にした理由は、多くの漫画を評価する上で「どっちが面白いのか」を明確にしたかったためです。

今後、漫画を読んでいく上で採点項目の変更もあると思いますが、その際は随時修正、変更していきます。