オタしなみ

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【感想】みずいろ 作者:大石まさる

みずいろ 作者:大石まさる

ヤングキング別冊キングダム:1999年4号〜2000年12号

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◆感想

夏だし、少し涼しくなってきたので読みますか。
と久しぶりに読み返しました。

東京ゴッドファーザーズゼーガペインポケットの中の戦争などなど、いろいろありますが見るタイミングが強制的にある作品って良いですよね。

この『みずいろ』はコンセプトが決まっていて本当にカッコいい。
「夏と美少女と青春」これしかないのだが、これだけで十分である。

もし本作が普通の恋愛漫画なら後半に連れて恋愛模様が進み、登場人物の色んな顔も見れたことだろう。ただし、本作はそんなことはなかった。

これは彼の恋心がどうなったかわからないけど、彼にとってとても大切な恋をした夏はあっという間に過ぎ去り、彼は地元を去って東京へ上京して行った。

大学を卒業した彼は、どこか雰囲気を持った青年に育っていた。
本作の最初に登場した彼にはこんな雰囲気はなかった。心中はすぐ吐露され、行動は真っ直ぐで短絡的な田舎のよくいる少年だった。

ただ、高校三年生の一夏のおかげか、それとも魅力的な彼女と出会ったおかげなのか、彼は本当に魅力的な男に成っていた。

恋が実るとかではないこの着地は、本当に心地よく読んでいて楽しかった。

 

大石まさる先生の作品の中でも特に真っ直ぐで魅力的な作品だと思う。

 

以上となります。