オタしなみ

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【評価レビュー】恋は光 作者:秋★枝

恋は光 作者:秋★枝

ウルトラジャンプ:2013年11月号〜2017年10月号

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【評価 53点】※採点基準についてはコチラ

 

◆総評

童貞の最も心地良い空気を作り出す漫画家こと秋★枝先生。
そんな先生のギミック恋愛漫画でした。

あま~い空気と魅力あるヒロインを作り出すことのできる先生が恋愛要素にギミックを入れつつ、本格大学生ものを描くという意欲作という読み応えたっぷりでしたね。

結果的に言うと、ギミックはめちゃ面白かった。ただ、そのギミックの答えには個人的にはちょっと納得出来なかった感はありました。

しかし、本作が恋愛漫画として非常に面白かったのは動かない事実でもあると思う。

 

◆点数内訳

・キャラ、世界観、設定(20点満点)
【15点】 

「光」設定。
PTSD的な精神疾患から見える「光」。これはわかる。というより、この設定を精神疾患という形で答えを出すというのは本当にすごいと思う。

「論理的な恋」「感情的な恋」
これだけが納得できない。理由としては、伏線の薄さと普通によく意味が分からない。
光=論理的な恋と感情的な恋 にする前に、恋の種類について言及して欲しかった。

恋愛漫画の達人になったからこその概念だと思うのですが、読者としてついて生きづらくはあったと思います。

しかし、設定の答えは微妙でしたが、設定としては非常に面白かった。

そしてみんな大好き北代さんキャラは最高だったし、大学生として描かれたキャラクターの中でも最高峰だと思う。

 

・エンターテイメント(20点満点)
【11点】

恋愛面の展開はそこまで面白いとは言い辛いが、会話劇が面白いという無敵要素があったので終始楽しめました。

北代さんに着地するのか否か。

そこが一番の引きだったからこそ、この漫画は最後まで楽しめた要素も強いと思う。だからこそ二人の関係性の着地は置いておいても変容はもっと見たかった。

 

・ストーリー(20点満点)
【9点】

大分よくないイメージ。
7巻と著者の中でも長い作品とは言え、一筋のストーリーで見ると、結末に今までのストーリーが全く掛かってないように思える。

結末ありきではないが、ゴールまでの過程としては東雲ちゃんの成長だけでは少し物足りなかったかな。

 

・面白さ(20点満点)
【12点】 

先が気になる!というより、もっと可愛いみんなが見たい!
という欲求には120%応えてくれていた。

特に服装の変容がホントすごい。JDにとっては『服を着るならこんなふうに』よりも参考になる作品だと思う。

 

・終わり方(20点満点)
【6点】 

どう?
普通なんですよね。この空気感が大好きなら満足なのかなとも思う。

大学生なんですけど、性生活の方は……。というショックが全てを超越してしまった。

 

以上となります。